2009-12-31

Dan Penn / Nobody's Fool


南部ソウルの白人ソングライター、ダン・ペンが1973年にリリースしたファーストアルバム。久しぶりに聴いたら、凄くポップだった。
楽曲のほうは一曲をのぞいてオリジナルで、当然のように粒揃いであります。また、プロデュースも自身でやっているよう。
カントリー的な甘さを含んだソウル、なんだけれど都会的なセンスが感じられる音は、裏方さんだけあって隅々まで考えられている感じ。弦アレンジはバーゲン・ホワイトで、これは素晴らしい仕事。

シンガーとしては渋くて雰囲気がある声で、歌心がちゃんとある。真っ黒なので逆にブルーアイドソウルのファンには合わないのではないか。
さすがに本職と比べると声量や太さという点でやや物足りないところもあるのだけれど、強弱の付け方が絶妙で、それによって説得力のあるものに仕上がっていると思う。また、ヴォーカルで力が必要とされるところでは上手くホーンやコーラスでフォローすることでも迫力を出している。こういう、サウンド込みでヴォーカルがどんな風に聴こえるか・聴かせるかということに対する配慮は、ちょっとアル・クーパー(「New York City」とか「Naked Songs」あたり)を思わせる。

どの曲も一見無骨で実は洗練されているといった感じだけれど、"Raining In Memphis" という曲はイントロからケツまで凝りまくったアレンジが抜群の格好良さ。当時のフィリー産の仕事と比べても遜色がないんじゃないかな。

べったりソウル、とも違う音でスワンプ・ポップとでもいうか。カントリー臭がOKなひとは是非。

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