昨年の後半からワーナー・ミュージック・ジャパンより、アトランティックレコードのR&B、ソウルのカタログが1000円で発売されています。200タイトルもあるので、うまいこと整理したものがあると嬉しいんだけどなあと思っていたところ、ブルース&ソウル・レコーズの最新号がそれを特集したものだと知って、買ってみました。
表紙はロバータ・フラックというのが、ちょっと捻ってますね。
最初の方にピーター・バラカンがアトランティックR&Bを語るインタビューが載っています。バラカン氏一押しのアルバムなど興味深いのだけれど、いかんせん分量が少なくて駆け足な感が強く、正直物足りない。
メイン記事は今回のリイシュー対象である200作全ての解説です。ジャンル/年代によって紹介されているので判り易い。こういうのが欲しかったのだな。ワーナーのサイトを見てもCDの番号順に並んでいるだけだものなあ。ただ、今回のリイシューには世界初CD化のものもいくつか含まれているので、そこら辺も明記してくれると良かったのだけれど。
これらの記事だけだと、レコード・コレクターズもやりそうな企画でありますが、この雑誌はサンプラーCDが付いているのが強みです(その分、値は張りますが・・・)。
アトランティックのロゴ入りです |
収録曲は年代別に並んでいます。
1. Ruth Brown - "As Long As I'm Moving"
2. The Drifters - "Sweets For My Sweet"
3. Barbara Lewis - "Girls Need Loving Care"
4. The Mar-Keys - "Grab This Thing"
5. Don Covay - "Sookie Sookie"
6. Solomon Burke - "Get Out Of My Life Woman"
7. Aretha Franklin - "When The Battle Is Over"
8. Dee Dee Warwick - "She Didn't Know (She Kept On Talking)"
9. Wilson Pickett - "Hey Joe"
10. Oscar Brown Jr. - "Walk Away"
11. Margie Joseph - "Just As Soon As The Feeling's Over"
12. Ben E. King - "We Got Love"
20年ほどの幅をたった12曲でカバーしているので、無理があるっちゃあ、そうなのですが。
有名アーティストを多く入れながらも、あえて定番曲を外したようなセレクトは新鮮ではないかな。