2016-12-04

Kinked! Kinks Songs & Sessions 1964-1971


レイ・デイヴィスが書き、他のミュージシャンが取り上げた曲を集めた編集盤(一曲はデイヴ・デイヴィス作)、英Aceからのリリースです。収録曲にはキンクスとしての録音が発表されているものもあれば、そうでないものも。
キンクスは他のグループとの目立った交流がなく、課外活動も少ないのでこういう企画はありがたい。


なんといっても聴きものは、演奏にもキンクスが参加している曲であります。リーピィ・リーの "King Of The Whole Wide World" と、バリー・ファントーニの "Little Man In A Little Box" がそれで、両者ともまるっきり'60年代中期のキンクスのサウンド。出来は "King Of The Whole Wide World" がいいですね。プロデューサーとしてもレイ・デイヴィスがクレジットされているのですが、なんだか歌い方もレイっぽいのだな。

キンクスのプロデューサーであった、シェル・ターミーが手掛けたものもいくつかあり、中ではニッキー・ホプキンズによる "Mister Pleasant" のインスト仕様が洒落てますね。
また、シェル・ネイラーの "One Fine Day" はデイヴの書いた曲でいかにも彼らしい性急さを感じさせるもの。格好いいフリークビートに仕上がっています。


その他でちょっといいと思ったのはカスケーズの " I Bet You Won't Stay" で、これはペリー・ボトキンJr.のアレンジも華やかなポップソング。
また、ジャック・ニーチェが手掛けたオリンピックスの "So Mystifying" はヘビィなリフが付け加えられ、コーラスの深いリヴァーブも印象的で、流石といったところ。

あと、同じパイ・レコード所属のミュージシャンがキンクスの曲をほぼ似たようなアレンジで、オリジナルよりも先にリリースした、というものも。ライナーノーツによれば、パイ社内で出回っているサンプル盤を聴いたハウス・プロデューサーが良さそうなものをそのままいただいて速攻で出す、ということがなされていたそう。


まあ、すっごくイイ! という程のものはないですが、ファンなら楽しめる一枚です。
Aceの仕事はいつもながら丁寧で、未発表だったものもありますしね。

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