アイルランドのシンガー/ソングライター/ギタリスト唯一のソロ・アルバム、1971年作。
マネージメントを担当していたデイヴ・ロビンソンが共同プロデューサーとしてクレジットされており、その関係より、演奏にはブリンズレイ・シュワーツとヘルプ・ユアセルフのメンバーが参加しています。
なので音楽の方はパブ・ロックともいえるのですが、具体的には前期ブリンズレイらと共通するようなベアズヴィル的というかウッドストック系の米国ロックの影響がわかりやすく出たもの。アコースティックな響きを生かした(いまだとオーガニック、なんて形容するのか)、ざっくりとした仕上がりのフォーク・ロック。温かい手触りが心地いいです。ただしレイドバックしているだけでなく、ごつごつとした粗さが残されているのが絶妙。
グレアムさんによる自作曲にはコマーシャルさは一切ないけれど、いいのが揃っています。滋味というか、聴くほどに良くなってくる感じで、間違ってもティーンエイジャー向けではないよね。くつろいだ曲調のものから、2本のリード・ギターがせめぎ合う緊張感漂うものまで、いずれも極端に走らずいい塩梅。
想起するのはやっぱりブリンズレイ・シュワーツの「Silver Pistol」なのですが、その他にもディランやロニー・レイン&スリム・チャンス、ヴァン・モリスンの「Astral Weeks」、それに我が国のはっぴいえんど、なんてところに近しいものを感じる瞬間もありますな。
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