2018-04-08

Bradford / Thirty Years Of Shouting Quietly


ドイツのA Turntable Friendというところから出た二枚組。
タイトルからしてアルバム「Shouting Quietly」、その30周年記念かと思ったのだが、良く考えると「Shouting~」がリリースされたのは1990年だから未だだな。ブラッドフォードがインディー・レーベルより初めてシングルをリリースしたのが1988年なので、そこから30年ということか。

ディスク1はアルバム「Shouting~」のリマスターとシングル曲が4曲。今回のものでファウンデイション・レーベルでの曲が全部揃えばいいな、と思っていたのだが、シングルのカップリングで漏れているものがあるようで残念。


ディスク2は1曲目がシングルB面であった "Tattered, Tangled And Torn"。
続いての8曲には(ファウンデイションのオーナーでプロデューサーの)スティーヴン・ストリートが立ち会ったプリプロから最終的にはアルバムには入らなかった4曲と、それ以外のデモが混じっています。うち、後者がちょっとややこしい。聴いた感じ、2曲は1988年にフランスのみでリリースされたミニ・アルバムに入っているのと同じテイクに思えます。"Saturday Insanity" も同じに聴こえるのだが記載されている録音スタジオは違う。また、"Laughing Larry's" はインディーでのデビュー・シングルと同じスタジオが使用されているので、同時に録音されていたものかも。
まあ、細かい話は置いておくと、アルバムに採用されなかった曲は純粋に楽曲としての出来の差だと思うのですが、もろスミス・フォロワーというようなギターが聴けるものもありますね。

次の4曲はアルバム後に制作されたデモ。サウンドがハード目になっていたり、インディーダンス的なリズムのニュアンスの曲もあったり。悪くもないけれどうたの表情が埋もれてしまっているようであって。スティーヴン・ストリートはこの辺りのバランスがうまかったのだろうな。

最後は "Gang Of One" のリミックスと "Skin Storm" のオリジナル・シングル・ヴァージョン。"Skin Storm" は再演版と比べると演奏に粗さを感じますが、はじまりの瑞々しさが素晴らしい。

0 件のコメント:

コメントを投稿