シカゴの女性教師が1960年代の終わりごろにマイナー・レーベルに残した録音集。別名義で出したものも含めてシングル6枚分が収録されています。
Essential Mediaという会社のCDは初めて買ったのですが、CD-Rでした。ブックレット(というかペラ紙一枚)の印刷もわざとなのか、というくらい粗い。ついでに言うと、内側に載っている文章はジーン・カーンというシンガーについて書かれたもので、このCDとは全く関係がない。
音のほうですが、収録曲の大半は明らかなアナログレコード起しとわかるものだ。
音楽そのものはしかし、とても良いのですよ、これが。レコード会社はシカゴだけれど、中身はメロウ寄りのデトロイト・ソウル。制作にはブラザーズ・オブ・ソウルの3人が関わっているよう。跳ね気味のミディアム、ロマンティックなスロウ、どれもポップでいい曲揃い。
主役であるキャンディス・ラヴさんは強烈な個性こそないものの、その歌声は芯があって、かつチャーミング。丁寧な歌唱ながら、決してくどくならないのも美点でありますね。
いや実際、相当なめっけものであって、これでもう少し音質が良ければ、という気はしますが。こういったオブスキュアで、なおかつ質の高い作品が纏められたということだけでも大したことではありましょう。しかしCD-Rかあ。
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