2012-02-11

Ian Dury & The Blockheads / Do It Yourself


イアン・デューリー&ブロックヘッズ、1979年のアルバム。

前作「New Boots & The Panties!!」のサウンドが無駄なく引き締まったものであったのに対して、この「Do It Yourself」では複数の鍵盤を重ねて厚みを感じさせるものになっていて、全体にフュージョン色が強く、メロウに。その他にもエコー処理など、全体に凝ったプロダクションがなされており、チャズ・ジャンケルのセンスが爆発、といったところでしょうか。個人的にはシンセを多用したものがあまり好みではないせいか、ちょっと派手すぎるんじゃ、という気はします。
ただ、ブロックヘッズの演奏そのものは相変わらずの隙の無さ。レゲエの要素は増していますが、違和感も無く。このアルバムの二枚組エディションに収められているデモトラックを聴くと、曲の骨格は「New Boots~」の延長上にあるタイトなものであることが確認できます。

正直、曲によっては凝った音作りとの相性に疑問を感じたりはするのですが、うまく嵌っているものでの仕上がりは凄くいい。
中ではアルバム冒頭に置かれた "Inbetweenies" が最高。ディスコ寸前で踏みとどまった極上のミッドテンポ・ファンクであります。抑制を感じさせるボーカルも良い。
それから "Dance Of The Screamers" がバリバリに決まったフュージョンなんだけど、デューリーの声が乗ることで独自の世界が広がっていて、これも格好いいな。

なお、"Uneasy Sunny day Hotsy Totsy" という曲は捻りの効いたロックンロール、といった体のものなのだけれど、その初期ヴァージョンが二枚組エディションに "Babies Kept Quiet" というタイトルで収められていて、これがまるっきり別の曲だろうというジャジーで小洒落たアレンジ。ブロッサム・ディアリーなんかが唄いそうな、ね。個人的にはこっちの方が好きだけど、「Do It Yourself」というアルバムの色には合ってないか。

なんだかんだでよく聴くアルバムかな。

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