2012-04-18

Dr. Feelgood / All Through The City (With Wilko 1974-1977)


ウィルコ・ジョンスン在籍時のドクター・フィールグッド、その音源及び映像をまとめた3CD+DVDセット。
ブックレットには当時を振り返るウィルコのインタビューも掲載されているんだけど、そこそこの量でちゃんとした読みでがあります。

デジブック仕様なんだけれど、最近たまにみるCDが取り出し難いタイプ

ディスク1、2にはライヴを含むアルバム四枚を収録。それらアルバムのうち三タイトルは2012年リマスター。音圧が高いね。「Down By The Jetty」のみ2006年となっており、おそらく以前モノラル+ステレオの2CDで出されたコレクターズ・エディションと同じリマスターと思われます。


ディスク3はレアトラック集で、23曲中16が未発表(収録時間の関係からか「Stupidity」のおまけシングル曲はこちらに収録)。


目玉はDVDですね。僕はアマゾンで輸入盤を購入したのだけれど、NTSC仕様であって日本向けプレイヤーで問題なく見ることができます。
収録されているのは全て1975年の演奏で、どれも実に格好いい。

TVショウ「The Geordie Scene」から7曲。9割が若い姉ちゃんという客層の前であるけれど、そんなことは関係なく熱いR&Bをぶちかます。画質も上々。



音楽ファンにはお馴染み「Old Grey Whistle Test」からは3曲。パフォーマンスはやや大人しめか。音が凄くいいのは流石。


「45 (With Kid Jensen)」からは "Back In The Night" 一曲だけですが、リー・ブリローがスライドを決める姿が拝めます。


そしてサウスエンドでのライヴ。「Going Back Home」としてこれは単独タイトルで出ていたものですが、そちらは現在は入手し難くなっているため、ここにまとめて入ったのは嬉しい。
画質はそれほど良くないですが、当時のリアルなステージを見れるという点でこれ以上のものはありません。全8曲、攻撃的な演奏にウィルコが動きをキメまくる姿を堪能できます。




次にフィンランドのライヴから二曲。ステージ脇から一台のカメラで撮ったもので、引きの画が全くないし、客席も映らないのでどれくらいのハコであるのか判りませんが、臨場感はあります。音があまり良くないのが残念。


最後にインタビューがあって、DVD全体では70分くらいかな。


「Going Back Home」付属CDの音源が漏れているのが惜しいですが、最新リマスターと初期映像の集大成として凄く良心的なパッケージではないでしょうか。

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