2014-02-08

Lexia / Lexia (eponymous title)


フランス出身のコンポーザー/アレンジャーであるジョン・レクシアと男女のシンガーによる三人組、レクシア。彼らが1972年に米MGMよりリリースした唯一のアルバムで、おそらくLA制作。
所謂レア・グルーヴ界隈で話題になった作品だそうで、なるほどファンキーなものやジャジーな味付けも感じられますが、全体としてはとても素敵なサンシャインポップのアルバムですよ。

人気曲 "Good Morning To You" や "Lovelight" は聴いていて胸躍る、実にキャッチーで華やかな仕上がりでありますが、その他も佳曲揃い。作曲は全てジョン・レクシアによるもので、'60年代的なフックが効いた良いメロディが多いのですね。
そしてサウンドはというと、管弦を豪奢に使いながらもシャープな手触りのもので、格好良い。アレンジも細やか、曲調を多彩に変化させていくところはボブ・ドロウが手がけたスパンキー&アワ・ギャングを彷彿させます。また、ミュージカル的な展開の曲ではさながらフィフス・ディメンションのよう。
唄のほうは女声リードが良いです。張りがあって伸びやか、でもしつこくない美声であって。対して男声のほう(このひとが歌詞を書いているのですが)はやや地味かな。しっとりした曲には合っているけれど。

'60年代後半のLAポップの流れを汲みつつ、ソウルミュージックの要素をプラスした感じ、と言ったらいいか。洗練を感じさせる好盤だと思います。

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