ロニー・レイン&スリム・チャンスがアイランド・レコード在籍時に残した音源を収録した2CDコンピレーション、副題は「An Island Harvest」。
ロニー・レインのリイシューはこれまで、あまり大きな会社からはされていなかったせいか、今ではその多くが入手困難になっていました。これほどのミュージャンが、という気はしますが。
今回は大手ユニヴァーサルからのリリースであって、音も過去のCDよりも良くなっていますね。アートワークやライナーノーツ等、力の入った作りなんだけれど、レコーディングデータの類が記されていないのが残念かな。
三面開き紙ケース、ディスクはサイズきつきつです。 |
アイランドでロニー・レインは2枚のアルバムを出しています。このコンピレーションでもそれらの曲は一応全て入っているのだけれど、セカンドアルバム「Ronnie Lane & Slim Chance」(1975年)のうち3曲は別テイクで収録されています。こういうのは痛し痒しですなあ。
個人的には、2枚のディスクのそれぞれ一曲目に置かれた "Ooh La La" と "The Porcher" の別テイクが嬉しいです。特に "The Porcher" は元々大好きな曲なんだけど、このヴァージョンは生々しくも美しく、聴いていて思わず目が潤んできてしまった。
ディスク2の後半にはBBCライヴが8曲。全て未発表ということで、過去にリリースされたBBCものとは被っていないようであります。このライヴはソロに転向して間もない頃のもので、フェイシズ時代のレパートリーと、ソロシングルの曲が演奏されています。まだレイドバックした味は薄めかな。
しかし、良い曲を書くよなあ。
ところで、この頃のロニー・レインのボーカルにはボブ・ディランの影響が感じられるのだけれど、どうかしらね?
0 件のコメント:
コメントを投稿