2017-07-20

Listen To Me: Soft Rock Nuggets Vol.4


ソフト・ロック・ナゲッツ、4枚目は英国産の音源を中心にしたもの。タイトルになっている "Listen To Me" はホリーズのあの曲です。ほかにもハーマンズ・ハーミッツの "No Milk Today" やトレメローズの "Silence Is Golden" などあって、ふうむ、弾が足りないのか? と思ってしまうのだが、それならアイルランドのフレッシュメンとか入れて欲しいな。なお、ブリティッシュ・ビート系でいくと、スウィンギング・ブルー・ジーンズの曲もあります。
一曲目に置かれているのはアイヴィー・リーグの "That's Why I'm Crying"。英国ポップにおいてファルセット・リードのコーラススタイルをいち早く打ち出したのが彼らではないでしょうか。そういったスピリットがみなぎっているように感じる曲です。

全体のざっくりした印象としては、米国ものと比べるとミドル・オブ・ザ・ロード寄りですね。サンシャイン・ポップじゃなくって、英国らしいくすんだ曇り空。トニー・マコウリィですから、と言ってしまえばそれまでだが、管弦の響きの違いが大きいかと。
初CD化のものはおそらく4曲、いいのが揃っています。ダニー・ストリートというひとの "Every Day" はトム・スプリングフィールドが手掛けた瀟洒なボサノヴァで、変化球ですがコンピレイション中ではいいスパイスになっています。しかし、クリス&ピーター・アレン(これは米国制作だと思うが)はそろそろアルバムごとリイシューしていただけないかしら。

この盤での個人的なベストはモンタナズの "You've Got Be Loved" になるかな。トニー・ハッチのセンスはやはり、当時の英国における制作方の中ではひとつ抜けているように思う。もっともハッチの場合、米国録音の可能性もあるのだが、あまりはっきりしたデータを見たことがないのだなあ。

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