2010-11-07

Paul McCartney & Wings / Band On The Run


バーン・オン・ザ・ラン! ポール翁の代表作のひとつ、「Band On The Run」がリイシューされましたよ。僕が買ったのは2CD+DVDのスペシャル・エディション、というやつ。値段が三倍くらいする豪華パッケージ版も出ていて、そちらはCDがさらに一枚多いのだけれど、その内容はこのアルバムの25周年記念盤についていたドキュメンタリー・ディスクと同じらしい。僕は25周年盤も持っているので、まあ、いらないかなと。

CD1は「Band On The Run」本編のみ。リマスターについて触れると、アビイ・ロード・スタジオで行われたらしく、昨年のビートルズと同じく、あまり音圧は上げないものであって、落ち着いて聴いてられます。25周年盤も結構、音は良くなっていたので、それに比べて劇的な向上とは言いませんが。
CD2はボーナスディスクとなっていて、"Helen Wheels" は今回はこちらに入っています。全部で9曲入っているのだけど収録時間は34分であって、これならCD1の後ろにでも全部入るよなあ、なんてせこいことを考えたり。

今更、このアルバムについて言うことはないんだなあ。しいて挙げると、あんまり時代を感じさせない音だよな、くらいか。
レコーディングは何故かナイジェリアのラゴスで行われたのだが、ラゴス行き直前にギターとドラムが抜けてしまい、ポールが一人奮闘して、とかいうことはファンにとっては常識だし、そうでないひとにはどうでもいいことだろう。英米のチャートでトップになり、ポールのアルバムでも特にヒットしたものであります。

それより、今回のリリースの目玉はDVDです。当時のウィングスのクリップの数々や短いドキュメンタリーフィルムに加え、「One Hand Clapping」が。今までブートの粗い画面でしか見られなかったTVスペシャルがクリアな画で楽しめる、そう期待していたのだよ。
しかし実際見てみて、うーん、これは・・・。ブートよりはましかもだが、それにしてもこすった感のある映像。ちゃんとしたマスターなどは残っていないのだろうか。音のほうが凄く良い分、かえって落差が感じられるなあ。


まあ、ポールのアルバムのリイシューはCDというカタチでは、今回のシリーズが最後じゃないか、という予感がするので、今後もあまり期待しすぎずフォローしていきたいとは思います。TVショウの「James Paul McCartney」も出して欲しいな。

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