2011-05-01

Lamont Dozier / Love And Beauty


ラモン・ドジャーがホランド兄弟と袂を分かち、ABCに移籍した後に古巣インヴィクタスから1974年に出たアルバム。
内容はホランド=ドジャー名義でのシングル両面曲に、この時点では未発表だったドジャーのソロ録音、それだけではマテリアルが足らなかったか、エディ・ホランドがリードを取っていた曲のカラオケまで突っ込まれております。要は会社側が勝手にでっち上げた寄せ集めなのだが、その割には聴き応えがあって、この時期のインヴィクタスには勢いがあったということを思い知らされます。
ここのレーベルでの数少ない男性ソロによるスウィートソウル、としても価値があるか。

冒頭の "Why Can't We Be Lovers" が凄く良く出来た、ロマンティックなスロウ。流麗で重さを感じさせないストリングスをバックに、アコースティックギターをうまく効かせ、ニューソウルの影響も感じさせるアレンジで。泣きの入ったボーカルとメロディはとてもメロウ。
一方で、"Don't Leave Me" や "New Breed Kinda Woman" などの典型的なデトロイトノーザンでは、音に張りがあって流石にこのスタイルは強いと思わせる。また、こういったミディアムでも甘さが滲むのがこの人の個性か。
ボーカルには正直、物足りないと思うところもあるのだけれど、サウンド込みで聴かせるものにはなっている。ここら辺も時代ですな。

全9曲中インストが3曲というのは多過ぎて、ちょっと人に勧め難いのですが、それでもホット・ワックス/インヴィクタスのメロウサイドを代表する一枚では。
ときどき取り出して聴きたくなるアルバムです。

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