2012-07-16

The Rip Chords / Three Windows Coupe


リップ・コーズはもともとは実体のあるグループだったのだけれど、テリー・メルチャーがプロデューサーに就き、さらにテコ入れにブルース・ジョンストンが引き入れられることによって、ブルース&テリーによるサーフ/ホットロッドプロジェクトにすり替わっていきました。

演奏のほうはLAのスタジオミュージシャンであるから、これまたビーチ・ボーイズやジャン&ディーン、ファンタスティック・バギーズらと互換性のあるサウンド。取り上げている曲にも競作になっているものが多いです。
ただ、ブルース&テリーの甘い声によるところが大なのか、このリップ・コーズはどこか品があるようで、それが魅力になっています。

彼らの最大のヒット曲 "Hey Little Cobra" を受けて作られた同題のファーストアルバム(1964年)は、ジャケットもなかなか格好いい。けれど、急ぎで制作されたためか、内容的にはブルース・ジョンストン加入以前のドリーミーなポップスと、ジョン&ディーンやビーチ・ボーイズのカバーが混在していて、アルバムトータルとしてはまとまりに欠けるかな(個々の曲としては面白いのだけれど)。
その点、同年に出た二枚目である「Three Windows Coupe」の方が、ブルース&テリーの支配する割合が多くなっている分、垢抜けていて、サーフ/ホットロッドのアルバムとしても充実した出来になっているかと。

個人的に好きなのは、一曲だけあるスロウの "Beach Girl"。ビーチ・ボーイズ風のスタイルの中にブルース・ジョンストンのメロウな持ち味が落とし込まれていて、この後のブルース&テリー名義でのシングル群に通じるロマンティックな味わいが感じられます。

0 件のコメント:

コメントを投稿