2014-07-07

Bee Gees / 1st


ビー・ジーズが英国に渡ってから、一枚目のアルバム。リリースは1967年で、サージェント・ペパーの一ヶ月ほど後。このアルバム以前は兄弟3人のグループだったのが、ここではオージー2人を加えてバンド形態を取っています。
以前、レフト・バンクについて「まさしくバロックポップと言えばこれ(他にどんなものがあるのかと訊かれると困りますが)」と書いたのだけれど、このアルバムもそうかな。サイケポップともいえそうですがドラッグっぽさは希薄(いや、僕もやったことはないけどさ)で、英国ロックの流行を上手く消化したという感じがします。実験的ではないような。

収録曲のうち個人的に好きなのはホーン・アレンジが格好良い "Red Chair, Fade Away" と、もろ「Revolver」の "In My Own Time" あたり。う~ん、あまりバロック・ポップじゃないな。
スロウの曲にはちょっとウェット過ぎるものがありますね。特に "I Can't See Nobody" のボーカルはやり過ぎのように思っていました。けれど何度が聴くうち、この歌いまわしはもしかしたらオーティス・レディングを意識しているのかな、と。それからはさほど気にはならなくなったな。
ビートルズの影響は大きいけれど、もっとストレートな表現といえましょうか。良いメロディの曲揃いです。


さて、2006年にリリースされたこのアルバムの2CDエディションにはステレオとモノラル両ミックスが収録されています。これが結構、印象が違うのだな。モノでは比較的に管弦は控えめであって、ベースが強調、よりバンドらしい感じがします。ステレオのほうが時代を反映したような華やかさがありますな(ときに大げさではありますが)。
また、一曲目の "Turn of the Century"、ステレオではテープがよれているような音の揺れがあるのだけれど(これはミックスの際にわざとやったらしい)、モノラルには無いのね。

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