2012-03-11

Bill Doggett / Honky Tonk Popcorn


英BGPからの、これは個人的に嬉しいリイシュー。1950年代にはインスト曲 "Honky Tonk" を大ヒットさせているオルガン奏者、ビル・ドゲットのファンキーな一枚、1969年リリース。

収録曲のうち二曲をジェイムズ・ブラウンがプロデュースしており、演奏も彼のバンドによるもの。ただし、あくまでドゲットがメインということを意識してか、ホーンセクション抜きの編成です。
"Honky Tonk" のリメイクはオリジナルの長閑なイメージとは違い、ソリッドでタイトなファンクに仕上がっております。太いベースが気持ちいいなあ。
また、タイトル曲 "Honky Tonk Popcorn" ではJBの掛け声も入り、完全にプレJB'sといった趣。これも剥き出しで重いビートが、ループ感もあって格好良い。オルガンの存在感がやや薄くなってしまっているのだが、これは仕方ないか。

残りの曲はビル・ドゲット自身がプロデュースしているようで、サックスも入ったオーソドックスな作り。オルガンものの楽しさとしてはこちらの方がいいでしょうね。
JB制作のものとはまた違った、軽快なジャズファンク曲が多いのですが、手数多目のドラムに良く動き回るベースが聴けるこれらもどうして、時代にしっかり対応したような出来で、いや、悪くないよ。
他にはR&B~ソウルジャズ的なものを中心に、スロウブルースなどもありますが、コンパクトにまとまった演奏にリラックスした雰囲気がいい。
また、ボーナストラック6曲のうち5つが未発表だったものですが、これらはどれもアルバム収録された曲と比較しても遜色ない出来のジャズファンクで、ちょっとした拾い物、という感じです。

JB絡みの二曲が抜きん出ていますが、それ以外も全体に良く出来た曲が揃ったR&Bインストアルバムです。お勧め。

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