2015-06-27

Herman's Hermits / The Best Of Herman's Hermits


独Bear Familyから出ましたハーマンズ・ハーミッツの2CDコンピレーション、副題は「The 50th Anniversary Anthology」。
パッケージに "sounds great in true STEREO" と書かれているように、売りはリアル・ステレオ・ミックスです。全66曲入りのうち以前にもステレオ・ミックスが存在していたのは8曲のみで、それらも含めた全曲についてマルチ・トラックから新たにミックスが作成されたとのこと。
ゾンビーズに「Decca Stereo Anthology」というのがあったけれど、あれのハーミッツ版ということになるかな。もっともクレジットを見ると、これらのミックスはアビー・ロード・スタジオで1991年に作られたとある(マスタリングは最近です)。当時、Abkcoあたりからリリースにストップがかかったのでしょうか。

ともかく期待通り、音がいいですわ。元々ステレオ・ミックスがあった曲でも分離が良くなったよう。全体にドライというか演奏のエコーが薄く、生々しくも現代的な響きであって。初期のシンプル目なプロダクションのものではスタジオ・ライヴ的な印象を受けます。また、フェイドアウトの曲でもエンディングが長くなっていたり、あるいはフェイドせずに完奏されていたりという楽しみも。
さらに、デビュー前の未発表デモも2曲収録されていまして、これらのみミッキー・モストではなく、ホリーズのプロデューサーであったロン・リチャーズがクレジットされております。


140ページに及ぶブックレットにはピーター・ヌーンのインタビューがあり、かなり長文で読みでがあります。
これによれば、サム・クックが亡くなった後に、ミッキー・モストがアラン・クレインとマネージメント契約をしていたこともあって、追悼レコードを作るためにスタジオ入りしたところ、そこには(モストの手がけていたもうひとつのグループである)アニマルズもいたと。で、アニマルズは "Bring It On Home To Me" を演り、ハーミッツは "Wonderful World" を取り上げた。この "Wonderful World" でギターを弾いているのはジミー・ペイジ、ドラムはボビー・グレアムだとか。
その他にも、ジョン・ポール・ジョーンズがセッションで重要な役割を果たしていたことがわかるし、ミッキー・モストがモンキーズのプロジェクトから声をかけられていた、なんてことも書かれています。

写真も満載。これはザ・フーとのツアー中のもの

2CDぱんぱんに収録されて、まとめて172分。ぼくはハーマンズ・ハーミッツのシリアスぶったところのない音楽が好きなのですが、レア・トラックというのはそれなりの出来。やっぱりシングル曲がいいな。
あと、時代を追っていくにつれて、初期のスカスカのサウンドから、厚みのあるものに変化していくわけですが、そうするとピーター・ヌーンの声が活きにくくなるのね。

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