2017-07-15

It's A Happening World: Soft Rock Nuggets Vol.2


ワーナーのソフト・ロック・ナゲッツ、その続きです。
このコンピ、4枚のうち3枚目までは似たようなコンセプトのように思えます。まあ、当然ワーナー音源が多いわけなのですが、トミー・ジェイムズ&ザ・ションデルズ、アソシエイション、ハーパーズ・ビザール、ヴォーグズ、ディノ・ディシ&ビリーらの曲は3枚ともに収録されているし(ハーパーズ・ビザールは全部合わせて5曲にもなる)、カート・ベッチャーが関わった曲もそれぞれに何かしら入っています。
一方で、権利の関係かどうかはわかりませんが、A&Mから出ていたものではロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズやサンドパイパーズが採られていますが、クリス・モンテズやクロディーン・ロンジェの曲は無いのですね。

それはともかく。2枚目、「It's A Happening World」でもよく知られている曲とともに、オブスキュアなシングル・オンリーのものをいくつも聴くことができます。ヴォーグズの "I've Got You On My Mind" も実は世界初CD化のよう。1968年のシングルB面曲で、後にホワイト・プレインズが取り上げたヴァージョンが知られているけれど、このヴォーグズ版のほうがいいかも。
この盤で、個人的に一番好きなのはオープナーであるブルース&テリーの "Don't Run Away" になりますね。ロニー&デイトナズの "Sandy" あたりと共通するインティミットな雰囲気と線の細いボーカルがマッチしていてたまらない。コーラスやハーモニーが導入部とエンディング、それとブリッジでしか使われていない分、対比が際立っているようにも感じます。

3枚目の「Birthday Morning」になるとレアなものがあまりなく、馴染みのある曲ばかり。おそらく今までCD化されていなかったのは、コングリケイションの "Sun Shines On My Street" 一曲だけではないかな。
その分、全体としての質は高い、とも言えるのだけれど。例えば、ロバート・ジョンなんてここに収められた "If You Don't Want My Love" さえあればいいと個人的には思っています。
しかし、ルビー&ザ・ロマンティクスはやはり "Hurting Each Other" かあ。良い曲ですけどね、他のも聴きたいんで、なんとかABCでの音源をまとめて欲しいものだ。

まあ、細かいことを言わなければ、単純に聴いて楽しいコンピレイションです。

2 件のコメント:

  1. foolishprideさん、こんばんは。
    2枚目以降の紹介、ありがとうございます。

    1枚目か2枚目、どちらかを購入して味わってみようかと思いました。

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    1. JDさん、どうも。
      少しでも参考になったのなら嬉しいです。1、2枚目にそんなに大きな差はないと思います。最終的には好みの問題としか、という感じですね。

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