2012-11-02

Ray Terrace / Home Of Boogaloo


1968年リリースの、ニューヨーク出身のティンバレス奏者による、まろやかで楽しいブーガルー・アルバム。

演奏パーソネルのクレジットが無いのですが、基本的な編成はパーカッション、ベース、鍵盤に管が2本という割合シンプルなもの。その上に曲によってはヴォーカルが入ったり、インストではリード楽器がプラスされているといった程度なのだけど、ミックスが良いせいか物足りない感じはしないな。
アレンジを担当しているマーティ・シェラーは、モンゴ・サンタマリアやハーヴェイ・アヴァーン・ダズンも手がけていますが、それらと比べてもゆるめのサウンドです。

収録曲のうち、ヴォーカル/コーラスが乗ったものではポップなソウル色が強くなっていて、特にフランキー・ヴァリのヒット曲 "I Make A Fool Of Myself" は、原曲の洒落た味わいを残しつつも男性的な仕上がりが格好良い。フォー・シーズンズの持つラテン感覚を再確認させてくれる、これは良いカバー。
その他、"Listen To Me" はノーザンソウル風であるし、女性コーラスによる "You've Been Talking ´Bout Me Baby" は昭和歌謡を思わせる哀愁メロが悪くない。

一方でインスト曲のほうではラテン寄りのものが多いのですが、それらもコテコテのものではなくラウンジ仕様といったらいいか、クールでコンパクトな仕上がり。あまりラテンに馴染みがないひとでも取っ付きやすいのではないかな。

だらだらした休日の昼下がりなんかに良く合いそうな感じですな。

0 件のコメント:

コメントを投稿