「Skylarking」(1986年)のリマスター、「corrected polarity edition」だそうな。
極性修正、とか言われてもピンときませんが。ブックレットの記載によれば、プロデューサーであるトッド・ラングレン所有のスタジオにおけるミックスダウンの際、マルチトラックマシンとステレオミックスマシンの間の配線に間違いがあったらしい。当時は誰も気付かず、XTCの面々は「痩せて迫力の無い音になっちゃったな」と思っていたとのこと。
トッド・ラングレンはこの件について反論しているのですが、やや話がずれている気がしますな。
ともかく、極性云々あるいはリマスター、どちらの効果かはわかりませんが、今回のリイシューでは空気感が豊かなものになったように思います。それぞれの音が生きいきとしているけれども決してうるさくはない。特にギターの音が良くなったなあ。
この「Skylarking」というアルバムは特に我が国で人気が高いようでありますね。個人的にはバンドらしさが濃い "Earn Enough For Us" が一番好き。いや、要はビートルズっぽいからなんだけれど。
今回、"Dear God" がボーナストラックの形ではなく、アルバムの流れの中にちゃんと位置しているのもいいですな。
しかし、このジャケットは…… |