2013-09-21

The Young Rascals / Collections


「やっぱりビートルズは初期がいいよね」なんてのと似たニュアンスで言うのだが、やっぱりラスカルズは頭に「ヤング」が付いてた時代のがいいねえ。
時にガレージ的な雰囲気も漂わせた、勢いに満ちた演奏が最高で、やや荒めながら迫力いっぱいのドラムは初期ならではの魅力であります。フィーリクス・カヴァリエーレ(*)のボーカルも、この時期にはなんともいえない甘さをたたえているのがたまらない。

「Collections」は1967年にリリースされた、彼らのセカンドアルバム。前年のファーストに収録された曲が殆どカバーで占められていたのに対して、こちらでは11曲中6曲がメンバーの手によるオリジナルであり、そのうちカヴァリエーレが作曲に絡んだ "What Is The Reason"、"(I've Been) Lonely Too Long"、"Come On Up" 及び "Love Is A Beautiful Thing" の4曲は全てキャッチーなロックンロール/ポップソングとしてかなりの出来になっています。
中では "Come On Up" がポップなだけでなく、荒々しい演奏とカヴァリエーレの色気のあるボーカルがミッチ・ライダー&ザ・デトロイト・ウィールズを思わせる格好良さ。また、この曲に続いて実際にデトロイト・ウィールズも取り上げていた "Too Many Fish In The Sea" を演っているのだが、こちらは一転してしなやかな仕上がりで、ここら辺の緩急の具合もいい。

さて、彼らはブルー・アイド・ソウル、などと形容されることが多いようだけれど、実のところカヴァリエーレ以外のリードではそういった感じは余りありません。このアルバムにおいてエディ・ブリガーティが気負わず、伸びやかな声を聴かせる曲はポピュラー然としたテイストがあり、カヴァリエーレの熱のこもったボーカルとの対比で、アルバム全体に程よい幅(ジョージィ・フェイム的、といったらよいか)をもたらしているように思います。
こうしたブリガーティの持ち味が、後に彼らの音楽性を拡げていく力の一つになるのだろうけど、それはまた別の話ということで。


(*)このアルバムの最後の曲、"Land of a Thousand Dances" のイントロにメンバー紹介があって、そこではっきりと「フィーリクス!」と呼んでいます。それなのに、知らん顔でしれっと「フェリックス・キャヴァリエ」なんて書くのも気持ち悪いなと思い、調べてみました。

0 件のコメント:

コメントを投稿