2014-08-24

The Kinks / Lola versus Powerman and The Moneygoround/Percy


キンクスのデラックス・エディション、これまでのはデジパックでありましたが、今回の「Lola versus Powerman~」はジュエルケースになっていて、もしかしたら予算をケチったのでありましょうか。
内容のほうも「Percy」のサントラとのカップリングであり、ちょっと変則。まあ、「Percy」をリイシュー・プログラムに組み込むとしたら、こういうやり方しかないのかな。制作当時、レイ・デイヴィスはとにかくパイとの契約を終わらせたかったようで、そのために強行スケジュールにもかかわらずサントラ仕事を請けたようであります。
とはいえ、少なくとも「Percy」のボーカル入りの曲に関しては、どれもいいとは思いますが。


「Lola versus Powerman and The Moneygoround Part One」は1970年にリリースされたアルバム。そのサウンドはこの前後の「Arthur」や「Muswell Hillbillies」と比べるとすっきりと仕上がっている。端境期なのかもしれないけれど、アコースティックギターの響きをうまく生かしながら、新加入であるジョン・ゴスリングの存在もしっかりと感じられるものだ。
そして、こってりした作品世界の作りこみこそないものの、逆にレイ・デイヴィス独特の、世界を遠くに見ている感じは凄く強力に伝わってくる。個人的には "This Time Tomorrow" がいちばん好きなのだが、"The Moneygoround" のメロウなミドルエイトなども、その曲調との落差も相まってたまらないな。

さて、今回のリイシューではボーナストラックは全部で17曲で、そのうちPreviously Unissuedとあるのが13曲。まずまずのボリュームではあります。
未発表曲の "Anytime" は、この時期のキンクスとしてはちょっと異色な感じの骨太なミディアム。出来はそんなに悪くないのだけれど、泣きの入ったギターもあって、なんだかジョージ・ハリスンみたいだ。また、"The Good Life" のアイディアは、後に "Here Come The People In Grey" で流用されていますな。


3 件のコメント:

  1. foolishprideさん、こんばんは。

    ようやく発売に漕ぎ着けたのは(と言うかこのプロジェクトが止まっていたわけも?)
    Pye時代の音源権利の移籍に伴うものだったようですね。

    おかげでデラックスエディションだけどプラケース仕様ですか。

    『Percy』は、聴くと悪くないアルバムだと毎度思うんですが、まるでBeatlesの『Yellow submarine』のように、わざわざ単体で買い足すのはちょっと気が引けるアルバムでした。
    そういう意味では今回の組み合わせは悪くない気がしました。

    僕も近いうちに購入に踏み切ろうかなと思ってます。

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  2. JDさん、こんにちは。

    プラケースが嫌だというわけではないんですが、パッケージは統一して欲しいもんですね。

    「Percy」はそんなに熱心には聴いてきませんけれど、その良さは尖がったところがない、という点ではないかなと。気楽に聴けるんですよね。まあ、こういうアルバムばっかりだと困りますが。

    今回、"Apeman (Alternate Stereo Version)" というのが入ってまして、これは以前JDさんが記事にされていたやつですね。日本盤初回LPに入っていたといいう。

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  3. foolishprideさん、こんばんは。

    >パッケージは統一して欲しいもんですね。

    それは仰るとおりですね。
    音源移籍の前には1stからMuswell Hillbilliesまでが発売されていたので、並べたときに違和感ありですね。

    >今回、"Apeman (Alternate Stereo Version)" というのが入ってまして、これは以前JDさんが記事にされていたやつですね。日本盤初回LPに入っていたといいう。

    はい、その通りです。ようやくCD化されたわけですね。

    ちなみに、同じく日本コロムビアからの編集盤の2枚組LP『The history of the Kinks』にも同一音源が収録されていました。誰も探さないと思いますが。

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