2015-08-29
The Isley Brothers / The RCA Victor & T-Neck Album Masters (1959-1983)
アイズリー・ブラザーズのボックスセット。内容は1959年の「Shout!」と、1969~83年の間にT-Neckから出されたアルバムが全部入り。ボーナス・トラックもトータルで80曲以上に及びますが、多くはシングル・ヴァージョン等のミックス違いかな。
23枚組です。にじゅうさん。多すぎて、あまりしっかりとは聴き切れないだろうに。買う前には、結構持っているのも多いしなあ、そういうのは聴かなくても既に聴いた気になってしまいがちなんだよなあ、と迷っていたのだが、全収録作品が新規リマスターされているということなので結局入手。ほんと、いいカモだよな。
実際にいくつか聴いてみたところ、音圧はほどほどに高いものの耳当たり良く、これはちゃんとしたマスタリングだぞ、うむ。
さて、本ボックスの目玉となっているのは「Wild In Woodstock」という、1980年のライヴ盤です。ライヴといっても彼らがずっとレコーディングに使用してきたベアズヴィル・スタジオで行なった演奏に歓声をかぶせた、ちょっと偽っぽいライヴ。制作はしたものの、レコード会社の却下にあってお蔵入りになっていました。後年、その収録曲のうちいくつかはボーナス・トラックなどの形で日の目を見ることになりましたが、今回のものは新たにミックスがやり直され、歓声も入っていません。
オープニングに「3+3」(1973年)からの "That Lady" を格好良く決めると、続いて当時の最新アルバム「Go All The Way」から3曲。その後もいわゆる「3+3」体制以降の曲が演奏されているのですが、「Go For Your Guns」からが一番多くて、逆にその前作である「Harvest For The World」の曲は無いというのが興味深い。
観客もいないスタジオ・ライヴなので、アルバム全体とするとメリハリに欠けるところがありますし、プロダクションも簡素なのですが、演奏のクリアさ、生々しさがそれを補っていると思います。特にファンク・ナンバーの迫力はなかなかのもの。スロウでは "Summer Breeze" が長尺になっているのがライヴならではか。
いやあ、やっぱりアイズリーはいいですな。急がず慌てず、一枚一枚ちゃんと聴いていこうと思います。
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