2015-08-16

The Lovin' Spoonful / Do You Believe In Magic


ラヴィン・スプーンフルのデビュー盤(1965年)なんだけど。
最近出たリマスターを聴いていて、あれ、こんなだったかなあ、と思った。記憶の中にあるのは、もっと荒削りでブルース色が強いイメージだったのね。実際の演奏はあんまりブルースじゃないなあ。
"Blues In The Bottle" や "Fishin' Blues" というタイトルでもどっちかというとカントリー風。"Sportin' Life" なんかはスロウ・ブルースの形態を取っているけれど、手触りとしてはグリニッチ・ヴィレッジの仲間であるティム・ハーディンに近い。"Night Owl Blues" が一番それっぽいけど、インストなんだよな。
つまりはジャグ・バンド・ミュージックのフィルターが通っているということか。いや、それ以上にラヴィン・スプーンフルというバンドの持ち味というか、パーソナリティの反映なのかもしれない。

このアルバムは半分以上がカバー曲で構成されている。それはマテリアルの弱さにつながっているのだけど、まだジョン・セバスチャンの個性だけが突出してはいない、ということでもある。ジョー・バトラーのスムースな歌声や、ザル・ヤノフスキーの破天荒さが印象的だ。
あと、いくつかの曲で聴かれるリードギターの深いリバーブは、彼らなりのブリテイッュ・ビートの解釈のようでもある。

グッド・タイム・ミュージック、とはデビュー前にエレクトラ・レコードで録音した曲のタイトルであり、このアルバムの裏面にも大きく書かれているフレーズだ。彼らの音楽に対するスタンス、そのマニフェストか。
オプティミズムが音楽そのものに力を与えているように思う。

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